京かみあん~言葉のはなしをあれこれと~

『誰も知らない京の街は もっと面白い!』

グッドアイディア!.....ですね~

 

   ちょっと、見方をかえただけで..... 

   「出来る」ことなんですね!

 

 

 初っ端から、「お墓」のシーンで....ごめんなさいね!

 

     f:id:kyoukamian:20190706132925j:plain

 

 こんなことを、お聞きしたものですから......

 

 ........

 あるお檀家さんです。

 その伊東さん(仮名)ご夫婦には、お子さんがいらっしゃらなかった.....。

 代々のお店の存続もあって....ご縁が遠いんですが、若い方に

 入り婿、入り嫁の形で伊東家に入ってもらうことにされたんだそうです。

 .....伊東さんご夫婦が思い浮かべるように、お店のことも、後継ぎも

 すべてが、うまく行く予定でした.....。

 

 .....しかし、しかしですよ....若主人が急に病気になられ、

 あ~っという間もなく、亡くなられたのです。

 さ~! たいへん!

  

 問題がおこりました。

 若主人は「中村(仮名)」という姓のままだったんです.....。

 若奥様も婚姻されて「中村」になっていました。

 

 伊東家のお墓には当然「伊東家先祖代々」と掘ってあります。

 だとすれば.....

 亡くなられた若主人は、どこに入ればいいのでしょうか?

 .....伊東家のお墓に入れるんでしょうか?

 それとも、遠い田舎の中村家のお墓に入ればいいのでしょうか?

 若奥様の場合は?

 

 一生懸命、お店で頑張ってくれた若主人にどうすれば「報える」のか.....

 伊東家の老ご夫婦は、お寺様墓石屋のご主人を交えて.....ご相談された

 そうです。

 ....で、

 

      

       f:id:kyoukamian:20190707165729j:plain

  

 こうされたんです.....。お墓の「伊東家先祖代々」と彫られている石碑を

 「南無阿弥陀仏」としよう...と。

 (最初は、墓石屋のご主人が、石碑の表面を削って、彫りなおす.....とい

 うことを提案されたのですが、

 石碑が古くてもろい状態だったので、新調となりました....。)

 

 これならば、伊東家、中村家いずれが、お墓に入っても「違和感」はあり

 ません。

 また、若奥様も...いずれかは入ることも出来ます。

 ......うまい! 考え方です。

 

 お寺でも、南無阿弥陀仏と彫りなおされた「伊東家のお墓」に中村さんの

 若奥様がお墓参りされたとしても.....顔見知りではないお檀家様からみて、

 何の違和感もないでしょうし.....。

 

 

 .....こんな風に「柔軟」に考えれば.....「無縁墓」もずいぶんと少なくなる

 のでは.....と思ったりします。

 

 ....このたびは、固定観念に縛られている「自分」に「喝(カッ!)」を

 入れられたみたいです。

 

 

 みなさんも、お考えください....

 また、また。

 

 

 .....ですが

 .....明日(7月7日)は、家人の安息日

   したがって.....7月7日、休刊しま~~す!