京かみあん~言葉のはなしをあれこれと~

『誰も知らない京の街は もっと面白い!』

循環型の一つの提案〜part1〜

清掃用のほうきは使い切ってしまうと、廃棄処理してしまっている

のが現状です。天然素材だと、燃やしてしまいますね・・

天然材の竹や木柄の場合、再生使用は厳しいです。

 

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天然素材はシュロ、黒竹の柄、綿の吊り紐
リサイクル素材は銅線と留金具

ご購入される時、pp袋と輪ゴムはできるだけ回収するように心がけ

ています。

 

今回、私どもの提案は

天然素材主義という考え方を逆にとって・・

ほうきの柄を「リサイクル可能なメタル素材」に置き換えてみるこ

とにしました。

少なくとも2〜3回交換できる仕様に変更してみました。

(修理という形で、先端の穂部分を交換いたします。)

 

天然の竹や木の柄だと確実に「劣化」してしまいます。いたし方な

いことなのでしょうが・・戸外に置かれている場合は特に「劣化」

のスピードは上がってしまいます。

 

抗菌加工をしたメタルの柄を採用した場合、

「天然素材の竹や木柄を燃やすという廃棄処分をした場合、

メタル柄の採用で3回分の排熱量を減らすことができる」と・・考え

ています。

ことに、お寺の多い京都では、竹ぼうき等の使用量は多いので、

燃やせば・・「排熱量」もばかにならないと算定しています。

 

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SDGsの実践は、私どものような零細な職人店にとっては「かなりコスト

がかかる」施策だとも感じています。

資本力のある大きな企業さんならば、容易にできることでしょうが・・・

そんなコストをかけることは、私どもではなかなか出来ません。

私どもが出来うる「再生可能な取組」でトライして行くしかないと思って

おります。

 

「循環型のほうきの提案」も私どもが出来うる一つの方向ではないかと

「試行錯誤」しています。

 

 

2022年1月12日