京かみあん~言葉のはなしをあれこれと~

『誰も知らない京の街は もっと面白い!』

本当の「豊かさ」とは?

 

 

「なくしてみて、わかること.....」

 

 

 ある法話から.....

 

どうしたらお寺が少しでも豊かになるのか?

 当然!.....誰だって、まず、真っ先に考えることでしょう。

 お寺を継いだ時は、「物質的な豊かさ」をどうしたら?

 得ることが、出来るのか?

 

 .....恥ずかしながら、

 『本当の豊かさ』というものが何なのか?

 この歳になって、ようやくわかるようになってきました。

 

  

  ..... 在家の身である私が僧侶の道を志した頃.......

  どうやら、初心をどこかに置き忘れていたようでした。

 

 「独り身の頃は、たとえ清貧であっても、人の心の支えになるという

 『精神』が自分の内にあったように思います.....

  心に病んでいる人がいれば、話しを聞き、『できるよ!』と励まし、

  勇気づけ、そしてまた「社会の荒波」に向かっていけるように少し

  ずつ背中を押してあげる.....。

 

 『悔いはない、頑張った!もう、思い残すことは無い!』というご老人。

  そのような人生の先輩の方には、どのように余生を過ごせばいいのか

  を一緒にさがしてゆく....。」

 

  .......それが「佛門に仕える身」の役目だとかたく信じておりました。

 

  私も妻帯し、子供をもうけ、そして徐々に日常生活の中で疲れてゆき

  .......目の前のことばかりに追われるようになってしまいました。

  これらのことは、人の世を生きる上では、致し方ないことだと自分自

  身に言い聞かせておりました。

 

  子供も独り立ちし、妻もいない今、

  『本当の豊かさ』を感じた出来事は

  

 

  .......亡き妻の心遣いでした。

   妻は、もしも私が先に逝った時、困らないようにと、少しずつですが、

  たくわえをしていたようでした.......まったく知らなかったのですが.....。

  しかし、自分(妻)が先に逝ってしまうことを悟ったとき、

  そのたくわえを恵まれない子供たちのために寄付しょうと準備しており

  ました。

  少しばかりのたくわえですが.....もっと助けが必要な子供たちのために使

  って欲しいい.....

  と、考えたようでした。

 

   目の前の「豊かさ」なんて、所詮「自分の人生の中のエゴ」と生前つね

  づね言っておりました。

  また、

  .....「分かち合うことの大切さ!」は「仏さまへの終生のおつとめ」とも。

  

 

  ....このことを知った私は『妻の心の豊かさ』に痛感させられました。

  ......頭の下がる思いでした。

           

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   僧侶である私よりもはるかに『心の豊かさを』もっていたように

  .....感じました。

  

  一人の豊かさは、所詮一人だけの豊かさに過ぎません。

  しかし、

  みんなで豊かさを分かち合うことができれば、

  みんな『ちょっぴりでも、心豊か』になるでしょう....。

   清貧であっても、心の豊かさをみんな、みんなで享受できれば、

  すべての顔に「清々しさ」が映って見えるものだと信じています。

 

 

  わたくし自身、

  初心にもどってお壇家様、ご信徒様と接するように、心がけております。

  

  もちろん、

  初めてお参りいただいた方々とも『こころの豊かさ』を分かち合えるよう

  に日々けんさん努力しております。

  

 

  合掌....

 

  ......この法話を聴き終って、思わず「涙が.....」

  (涙もろいわたしですが.....、 きれいな心に接することで、清々

  さを....久しぶりに感じることができました。感謝!)

 

  また、また。

 

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