知る人ぞ参る伏見深草の名寺
宝塔寺さん、大雲寺さん
わたしの母や祖母(母の親)は、典型的な「京のおなごさん」(正しくは
「京のおなごはん」)でしたから.....
なかなか「素直」ではなかったですね......。
ひとことで言えば、「いじっぱり」と申しましょうか......
じぶんの母親でもあり、おばあさんなんですが.....ストレートに「話が通じな
い!」ことがしばしば.....
めんどくさいんですが、起承転結で進めないと、全面ストップ!と相成りま
す。あ~~あ~~.....ですよ。
京都人て、まあ、私も一応そうなんですけれど.....「納得いかないとダメ!」
なんですよ。「かたい」というか.......。
父から言わせれば
「ただただ、ふたり(母と祖母)は、かわってんのや!」だそうです。
なにしろ、「だいまるさん」=大丸デパート
「やさかさん」=八坂神社
「きたのさん」=北野神社
くらいは....まだ、なんとか判りますが
「いいだや(飯田屋)さん」=???
(正解は「高島屋」だそうです。)
なんてジェネレーションですから.....世界がちがいすぎる.....。
そんな世界を渡り歩いてきた(?)父の言うことは
「本当のところ、京都のええとこは、県外のお人にあんまり教えたな
いのや! 京都のお宝やからな.....京都人の信仰や慣習を乱されたく
ないんや」
.....だそうです。
......ですが、父の言う京のお宝を少しだけご案内~......
立派なお寺です。
父の言葉によれば、
「古寺、名寺とは、閑静な佇まいの中に凛としたものが感じられる」
ものだそうで.....。 むつかしい.....。
「お寺のもつエネルギーを、京都の町衆は日々日々の努力の源とし
ているので、そう簡単に県外の人にあげられないんだよ!」
と.....。 なるほど......。
こちらは、宝塔寺さんの山内にある 「大雲寺(だいうんじ)」さん。
こちらの大雲寺さんは宝塔寺さんの山内にあります由緒ある日蓮宗のお寺
さんです。「京都茶庭拝見」(水野克比古著 光村推古書院刊)で紹介さ
れたんですが、
.....ご存じではないでしょうね~
家元の茶庭と肩を並べる立派な露地たたずまいです。
こんな手の入ったお庭はなかなかお目にかかれません!
.....なぜなら、ご住職様が一生懸命日々日々お手入れされているからなんで
す。
※お檀家様優先のため、拝観は「通常お断り」なんだそうですが、前もって
お申込いただければ、ご住職様の空き時間で受けていただける場合もあるそ
うです。
で、
「他府県のおひとに、清水寺さんや金閣寺さんはなんで教えてOKなん?」
と。
父いわく
「観光は別!」
ですって.....。
......ホントのところ、どうなん?
またまた。