京かみあん~言葉のはなしをあれこれと~

『誰も知らない京の街は もっと面白い!』

昔 ハイテク。今 ローテク!?

 

 

   20歳代は最先端を歩く!

  今や、ローテクで、てくてく....?

 

 

時たまですが.....

若いひとに、

「なんでそんなん、知っているの?」て、聞かれるんです。

 

.....若い時に、お給料をもらって勉強したからですと言うと、

嫌味たらしい感じになるでしょ。

 でも、若い人は、

 おかしいいで~ 何で、このおじさん....知っているの?.....

 と、

 思っているんでしょう.....ね。

 

.....自分の履歴のことは、

 あまり 「言いたくない!」ですね。

   何故かというと、

   説明の説明の説明(?)をしなくてはならなくなってしまう

   からです。

 

   .....ちょっとは、推察してよ! と思うのですが、

     結局のところ、結構めんどくさくなって.....

   「知り合いの若いひとに、教えてもらったん.....」

    で、済ましてしまうんです....。

    何か、ヘンでしょ。 

 

 

    .....わたしの簡単な履歴。 

   学校を卒業してあるメーカーに就職したんです。

 そのメーカーは「バロ―ス」というアメリカ製の汎用コンピュター

 を自社で持っていたんです。

 B5500(しばらくして、B6700)という型式だったと思います。

  コンピュータといっても、今のパソコンではありません。

 昔の言い方で、

 「電子計算機(汎用コンピュータ)」なるものです。

 そこで、プログラミング業務やシステム設計に携わっていたんです。

 その時代は、FORTRANやCOBOLといった言語が全盛の頃です。

 .....ですが、

 バロースという汎用コンピュータはALGOL(アルゴル)という言語

 で動いていました。アルゴルという言語は、今でいうC言語にとても

 近い非常に便利なツールでした。

 (当時、IBMなどはアセンブラで処理していたと思います。

 バロースのアルゴル計算機に慣れてくると、.....IBMの汎用機にに戻

 るのが辛くなる.....けっこうユニークな電子計算機でしたね。)

 

  

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 ※右は「コンソール(操作卓)」です。いわゆる端末です。
 

 当時のIBMの計算機でコンパイルすると、時間がかかってしまうんで

 すが.....なぜなら、ツーパス(データを読み込んで、それからヨイショ

 とコンパイル(翻訳)作業をする)

 なんです。

 ところが、バロースの計算機はワンパスなんです。

 データを読み込んで、続けてコンパイルしてくれるんで、時短になるん

 です。また、その当時ではバロースのカードリーダーなるものが世界一

 の読み取りスピードだったので.....なおさら「早く」感じたのでしょうね。

 

 .....今でも好きな風景があります。

   バロースの計算機のMT(磁気テープ)ユニット。

 

         

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  ね、デザイン的に今でも「いけそうでしょ!」

  宇宙をテーマにしたアメリカの映画のシーンにも使われていました。

  .......ガラスのウインドウをタッチボタンで下げて、磁気テープ(オ

  ーディオのオープンリールの親玉みたいな感じ)を装置にかけてウ

  インドウを上げてやると、バキュームで自動的に中にある空(から)

  のリールに巻き取ってくれるというすぐれ物なんです。

 

  その頃としては、最先端のテクノロジーでしょうね。

 

 

 ......ね、一般のひとには「わからない!」ことばかりでしょ

 だから、「本当のことを、言わないんです。めんどくさい。」 

  でしょ。.....

 

 

 今や、京都の伝統産業の一端(主に「和紙」製品)に腰をかけさせて

 いただいています.....

 そう、きわめて、「ローテク」の仕事に携わっているんです。

 でも、ローテクて、いいですよ!

 なぜなら、これ以上「進化」しないからです。

 扱っている「わたし」もこれ以上「進化」しないでしょうから....

 『バランスが取れていて、いいんじゃない!』と....。

 

 

 私の履歴のほんの片隅から

 

 また、また。